LOSTのヒットに続きABCが制作した大型SFドラマ。主演には映画俳優のジョゼフ・ファインズを起用して、LOSTの俳優も出して、万全の体制だったのに、視聴率が伸び悩んだため1シーズンで打ち切りになってしまいました。
設定はおもしろいんですけどね。ある日突然世界中の人が同時に気を失って(ブラックアウト)、自分の未来を見るというのはなかなか斬新だし、自分だったらどう行動するだろうとおもうと非常に興味深いです。その後Webを使って「モザイク」を作って断片的なフラッシュフォワード(未来視)をパズルのように組み合わせていくというのは、なんだか可能性を感じます。TwitterとかFacebookも過去の断片が膨大な記録として集まっているので、何年もあとになって価値を持ちそうな気がします。
なぜ低視聴率だったのか
1シーズン見ましたが、はまったというわけではありませんでした。途中まで見てしばらく見るのをやめてしまい、hulu.jpが無料お試し期間をやってたので試しにまた見てみたという程度。1話見たあとに、すぐ「次が見たい!」と思えなかったのです。
フラッシュフォワードでは毎回メインになる登場人物がいて、その人の過去のエピソードとその人が見た未来視、それと現在の進行が描かれるというスタイル。毎回のようにブラックアウトのときを振り返るので現在の進行がとても遅い。こっちはブラックアウトの謎が知りたいのになかなかそれが進まないのでじれったいのです。
そういえばLOSTのときも途中からはまれませんでした。LOSTも似たようなスタイルだったので個人の好みにもよるんでしょうが合わないんでしょうね。LOSTで成功していたので同じような手法を使ったのでしょうが、LOSTも後半飽きられていたようだし失敗だったのではないかとおもいます。
シーズンの終わらせ方
途中で打ち切りが決まってしまい、最終回でも謎が解明されず、22話みたあとにこれ?という不満がよくきかれました。でももともと何シーズンかやるつもりだったでしょうから1シーズンの終わらせ方としてはほぼ予定通りだったんじゃないでしょうか。
打ち切りが決まった時点で話をまとめるという手もあったとおもいますが、あれだけ登場人物が多くて謎を広げてしまってるのでそんなことをしたらますますとっちらかってしまってたでしょう。だからあれでしょうがなかったとおもうのです。
ただシーズンの終わらせ方のどうこうに関係なく、脇の登場人物の扱いはいまいちですね。たとえば竹内結子が出てるんですがこれがメインの話とぜんぜん関係ない。ちょっといいエピソードにはなってるんですが、それやるなら現在の進行を早くしてほしいとおもってしまうのです。もしかしたらシーズンを長くやってたら関係してきたのかもしれませんけど、そういうエピソードが多すぎました。
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