1日の出来事を1話1時間、全24話かけてリアルタイムに放送するスタイルで大ヒットした24。架空のテロ対策本部CTUとテロリストの対決、CTUエージェント、ジャック・バウアーの活躍を描いた作品。
1話で何かしらの事件が起きて、最後の5分で次のエピソードへの布石を打つのでとにかく展開が速いのが魅力です。ジャックの判断はとにかく一瞬。迷うことなく撃って撃って撃ちまくります。
CTUではコンピュータを使った捜査も盛んなんですがそれも一瞬。どこかの機関のネットワークに侵入してあっという間に機密情報をつかむことも簡単に行います。そのわりに出来る人は限られてたりとありとあらゆる矛盾やつっこみどころが満載。だけどそれがまたいいんです。
愛すべきマンネリ化
基本的にテロが起きてそれを解決するストーリーはすべていっしょ。テロの手法もそんなに種類はないので、核やバイオなどおもいつく限りのテロをやりつくします。
味方の裏切りも毎シーズン起こる定番イベント。CTUは特に能力の高い人が集まる集団のはずなんですが、お互いを信用しないで足を引っ張り合うという最悪の組織です。さらにテロ対策の組織のくせにテロリストの潜入を受けまくり。第1シーズンでは驚きの連続だったわけですがその後はもう誰も信じられないのが当たり前に。
拷問シーンもおなじみになりました。捜査のためならだれにでもためらうことなく拷問します。とはいえゴールデンタイムで放送するドラマなのでグロテスクな表現はないので安心です。しかしアメリカ政府としてはあんなことがほんとに行われてるとおもわれたらたまらないでしょうねえ。
シーズンを追うごとに水戸黄門的なマンネリ感が出てくるわけですが、それでもなお驚きの展開を見せることに成功することもあって、脚本家はさすがです。
魅力ある脇役たち
ジャックだけでなく、脇役たちも魅力的です。CTUのメンバーはくせ者も多いんですが最終的にはかっこいいことをしたりして見せ場を持ってます。でもほとんどの同僚が殺されちゃうんですけど。全シーズン登場するのはジャックだけですが、次に登場エピソードの多いキャラクターがクロエ・オブライエンというのがおもしろいところです。仏頂面でいっつも反抗的な態度のクロエが最後までジャックと戦うとは予想外でした。
悪役には大物俳優がよく出てきます。たいがい黒幕は最後の方にしか出てこないので最後の何エピソードだけかのゲスト出演という形ですが。
アメリカという国
第1シーズンは大統領の暗殺事件。そのためホワイトハウス内の様子も多く描かれます。もちろん事実とは大きく違うんでしょうけど、大統領の仕事というものがなんとなくはイメージできそうな気がします。
テロリストへの攻撃の際に、兵士のカメラ映像をライブで大統領が見るシーンが何度かありましたが、そういえばオサマ・ビンラディンの暗殺の際にオバマ大統領たちが攻撃の様子を見ている写真が公開されたりしてましたね。24を見ているとそんなシーンもあたりまえのようですがよく考えるとすごいことです。
敵は国外の場合が多いわけですがどこの国かというのも興味深いところです。イスラム系、ロシア、中国などが多く出てきます。アメリカ国民にとってイメージしやすい国なのでしょうか。
シーズンは8まで
人気シリーズですがやっぱりマンネリ化で視聴率の低迷はさけられなかったようで。まあシーズン3、4あたりで終了しそうな雰囲気もあったとおもうんですね。特に4はつまんなかったし。ところがシーズン5はお見事なストーリーで、やや見慣れた(見飽きた)人にも満足のいくシーズンだったのです。それで延命された24はシーズン8まで製作されてようやく終了しました。
ドラマシリーズは終了ですが映画化はすでに決定しています。映画だと2時間のリアルタイムストーリーになるのかとおもいます。ストーリーもどこかのシーズンの間という設定かもしれません。そうなると懐かしいメンバー(すでに死んじゃったキャラクター)の復活もありえるかもしれません。