LOSTのヒットに続きABCが制作した大型SFドラマ。主演には映画俳優のジョゼフ・ファインズを起用して、LOSTの俳優も出して、万全の体制だったのに、視聴率が伸び悩んだため1シーズンで打ち切りになってしまいました。

設定はおもしろいんですけどね。ある日突然世界中の人が同時に気を失って(ブラックアウト)、自分の未来を見るというのはなかなか斬新だし、自分だったらどう行動するだろうとおもうと非常に興味深いです。その後Webを使って「モザイク」を作って断片的なフラッシュフォワード(未来視)をパズルのように組み合わせていくというのは、なんだか可能性を感じます。TwitterとかFacebookも過去の断片が膨大な記録として集まっているので、何年もあとになって価値を持ちそうな気がします。

なぜ低視聴率だったのか

1シーズン見ましたが、はまったというわけではありませんでした。途中まで見てしばらく見るのをやめてしまい、hulu.jpが無料お試し期間をやってたので試しにまた見てみたという程度。1話見たあとに、すぐ「次が見たい!」と思えなかったのです。

フラッシュフォワードでは毎回メインになる登場人物がいて、その人の過去のエピソードとその人が見た未来視、それと現在の進行が描かれるというスタイル。毎回のようにブラックアウトのときを振り返るので現在の進行がとても遅い。こっちはブラックアウトの謎が知りたいのになかなかそれが進まないのでじれったいのです。

そういえばLOSTのときも途中からはまれませんでした。LOSTも似たようなスタイルだったので個人の好みにもよるんでしょうが合わないんでしょうね。LOSTで成功していたので同じような手法を使ったのでしょうが、LOSTも後半飽きられていたようだし失敗だったのではないかとおもいます。

シーズンの終わらせ方

途中で打ち切りが決まってしまい、最終回でも謎が解明されず、22話みたあとにこれ?という不満がよくきかれました。でももともと何シーズンかやるつもりだったでしょうから1シーズンの終わらせ方としてはほぼ予定通りだったんじゃないでしょうか。

打ち切りが決まった時点で話をまとめるという手もあったとおもいますが、あれだけ登場人物が多くて謎を広げてしまってるのでそんなことをしたらますますとっちらかってしまってたでしょう。だからあれでしょうがなかったとおもうのです。

ただシーズンの終わらせ方のどうこうに関係なく、脇の登場人物の扱いはいまいちですね。たとえば竹内結子が出てるんですがこれがメインの話とぜんぜん関係ない。ちょっといいエピソードにはなってるんですが、それやるなら現在の進行を早くしてほしいとおもってしまうのです。もしかしたらシーズンを長くやってたら関係してきたのかもしれませんけど、そういうエピソードが多すぎました。

ここ数年アメリカはバンパイアブームです。映画やドラマでとにかく次々とバンパイアを題材にした作品ができています。以前から定期的にブームはあったのですが、今回は特にバンパイアと人間の恋愛という側面が強いのが特徴。その流れにのってトゥルーブラッドもバンパイアとの恋愛というジャンルでヒットしています。

トゥルーブラッドはバンパイア以外にもさまざまな要素を盛り込んでいます。ふつうバンパイアは人間の血を吸わないといけないけれど、その代用品となる商品として「トゥルーブラッド」なる飲料が開発されて共存が可能になっていたり、バンパイアの血がドラッグとして使われていたり。バンパイアと人間というふたつだけでなく、人の心が読める能力だったり姿を変える能力だったりといろんな人種が入り乱れるなど、町中が混沌としていきます。最初は比較的ふつうの街だったのにどんどんおかしくなってくところはツインピークスっぽいかもしれませんね。

売りはセクシーさ

テレビドラマながら映画以上の過激さかもしれません。ウェイトレスの衣装はボディラインくっきりでエロエロ。ヌードシーンも頻繁に出てきます。最初は脇役ばかりが脱いでいましたが、主演のアンナ・パキンもシーズン2でついにヌードに。子役出身の映画スターだっただけにびっくりです。

ストーリーには矛盾も多く

まあそもそもバンパイアものなのでリアリティとかないんですが、ふつうに殺人は起きるし都合のいいところでバンパイアの能力が発揮されるしで意外とストーリーはめちゃくちゃです。全然本編とは関係ないところで霊的なエピソードもあったりととってつけた感もありますけど、それはそれ。架空の世界のSFとして笑って楽しめればいいんですよね。

 

刑事ドラマは山ほど作られてますが常に新しいものが出てくるのがアメリカのテレビドラマ。ベストセラー作家リチャード・キャッスルが主人公、ニューヨークの女性刑事ベケットとの軽妙なやり取りが楽しいドラマです。

作家が事件に協力するというのは日本でもよく見られるパターンですね。特に2時間ドラマでよくみます。起こる事件もXファイルのような特殊なものではなくごくごく一般的な殺人事件。際立って特徴のない設定なのですがおもしろいのは、主役ふたりの会話が楽しいせいでしょう。こういうおしゃれな会話を同僚とできると職場も楽しそうなんですけどね。

ほんものの小説

ドラマ中でキャッスルはベケットを題材にニッキー・ヒートを主人公とした小説を発表します。それが現実の本となって発売されました。第1弾のHeat Waveは2009年に発売されてトップ10入り。2冊目のNaked Heatは2010年に発売されて初登場7位とこれまたヒット。3冊目のHeat Risesも今年9月に発売となるようです。ドラマ中では、本の中ではあつーいラブシーンもあると言ってましたがどうなんでしょう。読んでみたいですね。

 

数多くある医療ドラマのなかでももっとも成功した作品のひとつ、ER。ER以降の作品はどこかで影響を受けているといってもいいぐらいでしょう。日本でも「救命病棟24時」などは日本版ERといってもいいですね。

製作陣がまず豪華。ジュラシックパークなどの原作で知られる小説家マイケル・クライトンの「5人のカルテ」が原作。クライトン自身医学生だったためそのころの体験をリアルに描いていました。それを映画監督スティーブン・スピルバーグがプロデュースしたのがERです。

 

スピードとリアリティ

ERの特徴はそのスピード感とリアルな治療シーン。複数の治療室の様子を長まわしで撮影することも多く、臨場感にあふれています。となりの部屋と行き来したり、と一瞬でもタイミングが合わなければNGになるようなシーンがある上に、むずかしい医療用語が飛び交い、演じる俳優の緊張感が伝わってくるようです。

パイロット版と第1シーズン

アメリカでテレビドラマを製作するときはまずテスト版を製作します。視聴率や評判がよかったら連続ドラマにするし、だめだったらすぐにお蔵入りとなります。日本でも2時間ドラマでヒットしたシリーズが連ドラになったりしますがこれが通常です。

スピルバーグとクライトンというコンビで制作されたERでさえもやはり同じ。スピルバーグはテレビ界に初進出だったため、テレビ局も懐疑的だったそうです。

パイロット版は5人のカルテをベースとしたものですがこの出来が秀逸でした。緊迫のシーンの合間にユーモアもありつつ、衝撃的な展開もあり、続きを見たいとおもわせるのに十分すぎるものでした。

出演者の出世

テレビ界と映画界というのはあまり交流がなかったわけですが、ERが大ヒットしたことを受け、スピルバーグが製作していたこともあってか、出演者にも注目が集まり映画界へ進出するようになります。特に大出世を果たしたのはジョージ・クルーニーでしょう。フロム・ダスク・ティル・ドーン以降次々と映画に出演し今や映画界でも1、2を争うスターにまで上り詰めました。

ほかにもクルーニーほどではないですがみな映画や別のドラマの主役にと活躍しています。

出演者だけでなく演出家もビッグになっていきました。第1シーズンで見事な演出をしたミミ・レダーはスピルバーグに認められ、クルーニー主演で映画ピースメーカーの監督に抜擢されます。アルマゲドンのヒットに隠れてしまって目立たなかったディープ・インパクトもいい映画でした。

 

出演者の降板

15シーズンも続いたERは出演者が次々に代わっていきました。クルーニーが最初に抜け、11シーズンで最後の初期メンバーノア・ワイリーが抜けていきました。やはり初期メンバーが抜けるたびに視聴率は低下してしまいます。

ただグレイズ・アナトミーと違うのは降板の際にあまりもめていないように見えるところでしょうか。スーザン役のシェリー・ストリングフィールドは一度降板したあと戻ってきましたし、シリーズの最終回近くにはかつての出演者がクルーニーを含めてゲスト出演しています。グレアナではこうはならないでしょう。

生放送

リアリティでテレビ界に衝撃をもたらしたERはその後も果敢に実験的な試みをしていきました。第4シーズンでの生放送は特に大きな話題になりました。

セリフが多く、複雑な治療シーンも多いERで生放送です。東海岸と西海岸とで時差があるため2度にわたって放送されました。メイキングを見ると1回目のときは治療するのに手袋しないでやってしまったりとミスも多かったようで、2回目のほうが完成度は高かったようです。

 

医療ものは刑事ものと同じぐらい題材として扱われやすい分野だといえます。生と死を扱う現場であるため感動させやすく、さまざまな人間模様を組み合わせ、これまでも傑作がたくさんありました。

特にERの成功は偉大で、ERに影響を受けた作品も多く生まれました。医療ドラマというとどうしてもERを意識せざるをえないわけで制作者はたいへんです。ある意味正攻法の医療ドラマは作りづらくなってしまい、すこし変化球をつけたようなドラマが制作されました。

そんななか、ド直球といえるようなインターンものがグレイズ・アナトミーです。

日本題のサブタイトルは「恋の解剖学」。オリジナルタイトルのGrey’s Anatomyが有名な医学書のGray’s Anatomyをもじっていますが、その解剖学を取り入れたものです。この題名のとおり医学がテーマながら恋の話も多く出てきます。あまりにも近いところでみんなが関係を持つのでやややりすぎな感じもありますが。シリアスなテーマの中にコメディ要素を入れてるところがERとの違いでしょうか。

おしゃれな会話が持ち味

アメリカのドラマは会話がしゃれてますが、グレアナは特に優れています。メレディスとクリスティーナの掛け合いとかは定番ですが見ていて楽しいです。仲がいいのに本音もずばずば言い合える関係というのはうらやましいものです。

キャストの降板

各賞も総なめにするほどの人気ドラマとなりましたがキャスト間でのゴシップが紙面をにぎわせました。特にバーク役のイザイア・ワシントンがジョージ役のT・R・ナイトに対しゲイであることを侮辱する発言をした問題は大きく報道されました。デレク役のパトリック・デンプシーがナイトをかばい、ワシントンと乱闘になったと言われています。

その後ワシントンは謝罪し、カウンセリングを受けたりしたものの、共演者との関係も悪くなりけっきょくシーズン3を最後に降板します。ドラマのオリジナルキャストだっただけに双方にとって痛手でした。役柄の上ではバークとジョージはいい関係だったんですけどね。残念です。

シーズンは人気となりいまも続いていますが、キャストがだんだんと離れているのは気がかりです。ERのようにオリジナルがいなくなる事態にはならないとおもいますが。

フジテレビ「コード・ブルー」への影響

ネット上でよく言われていますが、フジテレビで放送していたコード・ブルーはグレイズ・アナトミーの影響をかなり受けています。特にひどかったのは第1シーズンのあとの新春スペシャル。このエピソードはグレアナ第3シーズン15、16話と酷似しています。今後コード・ブルーの新作が制作されるときはグレアナとの類似点を探すのが楽しみ方のひとつです。

シーズン6最終回

WOWOWではシーズン6の放送が終了しました。シーズンフィナーレの2話はこれまでにない衝撃でした。

もう6年も同じドラマを見ていると登場人物のキャラクタは知り尽くしていて、ある種友だちのようなものです。ドラマの雰囲気とかも慣れ親しんでいるのでそのなかで起きることはたいてい想定できるものです。

これまでにも爆弾さわぎがあったり、事故にあったりと死の危険は見てきました。でもこんなに直接的に登場人物が撃たれていくシーンというのは予想していなかっただけに呆然としてしまいました。

たとえばこれが24ならいいんです。そういうドラマだから、主要なキャラクタが撃たれることもあるていど覚悟してるというか、予想の範囲内です。でもそういうことが起こらないとおもっていたドラマで起きてしまったことがショックでした。メレディスがナレーションでサンクチュアリだとおもっていた場所が汚されたと語るのは視聴者も同じ感情だったはず。よくも悪くも衝撃的なフィナーレでした。

 

いま最高にはまっているドラマはブレイキング・バッドです。エミー賞もとってるヒット作なのになぜか日本のテレビでは放送されずDVDが先行して発売されていました。ようやくフジテレビNEXTで放送するようです。

末期がんの科学教師が主人公という一見シリアスな設定なのですがその後の発想がすごい。家族のためにお金を残さなきゃいけなくなったホワイト先生は科学の知識をつかって純度の高いドラッグを作るという展開なのです。

カテゴリー的にはコメディなのですがかなりブラック。グロいのが嫌いな人は苦手かもしれませんが、緊迫するはずのシチュエーションなのに悪に手を染めた素人がドタバタする姿が笑えるのです。

オープニンングでクレジットが出ますがここはみな1文字か2文字が強調されて表示されます。最初どういうルールかわからなかったのですが、タイトルを見るとわかります。科学教師が主人公だから元素記号を強調してるんですね。すいへいりーべーぼくのふねってやつですね。なつかしい。

シーズン1はたった7話しかありません。シーズン2も13話。アメリカのドラマはシーズンを追うごとにつまらなくなるものですが、1シーズンが短いためかまだまだおもしろさは止まりません。スターも出てないし日本ではメジャーヒットはしないでしょうけど、いまイチオシのドラマです。

 

知る人ぞ知る名作ドラマ、アンジェラ 15歳の日々。アメリカではMy So-Called Lifeという題名で1994年に、日本では1997年に放送されました。もう10年以上前に見たことになるわけで・・・細かいところは忘れてしまいましたがまた見てみたいですね。

主人公は15歳の女の子。仲のよかった子と突然疎遠になって急に不良っぽい子とつきあうようになったり、周りは初体験をしているのに自分だけバージンで「abnormal」といわれて傷ついたり。ゲイや飲酒、ドラッグ、セックス、親の不倫といった10代の若者が抱える日常の悩みを実に見事な脚本で描きました。

たしか毎回アンジェラが心の声でナレーションをするんですが、そのセリフがまたよかったんですよね。正確には覚えてないのでIMDBで調べました。

Angela: Sometimes it seems like we’re all living in some kind of prison. And the crime is how much we hate ourselves. It’s good to get really dressed up once in a while. And admit the truth: that when you really look closely? People are so strange and so complicated that they’re actually… beautiful. Possibly even me.

深い。キミは十分美しいよ、アンジェラ!と声をかけてあげたいとおもったものでした。

あと覚えているいいエピソードは、ゲイのリッキーが家で暴力を受け、行く当てもなく、しかたなく先生の家に行くシーン。先生はゲイであることを隠しているんだけどついに受け入れる、という感じだったとおもいます。

1シーズンで打ち切り

と、名作ドラマと言ってますが視聴率はよくなかったようです。評価は高かったんですけどね。エミー賞にもノミネートされているし、主演のクレア・デインズはゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞しています。

でもいくら賞を受賞しても数字が悪いと打ち切られるのがアメリカドラマ。当時も熱烈なファンはいたようで、第2シーズンを制作するかどうかは最終回の視聴率しだいということだったようです。そんなこともあってか次につながるような、「アンジェラはどっち選ぶのー?」というエンディングで終わったのですが、けっきょく視聴率は取れず、そのまま1シーズンで打ち切りとなってしまいました。

とても残念ではあるのですが、同時にここで終わったからいまでも名作として語られるのだろうともおもえるのです。

NHKでの放送打ち切り問題

アンジェラは日本では夕方の時間帯に放送されました。夕方というのは昔からNHKが海外ドラマを定期的に放送してきた枠です。フルハウスもヒットしました。夕方ということで若者(中学生とか?)に見てほしいというおもいがあったんでしょう。

すでに大人だった私は毎回ビデオに録画して見ていました。しかしある日違和感に気づきます。どう見ても話が飛んでいるのです。最初は肝心要のところをあえて語らないとかそういう演出なのかともおもったのですがどうもおかしい。そして突然最終回。

1997年ですからすでにインターネットはあったので放送回数を確認するとやはりカットされていました。全19話なのですがNHKでは11話で終了していたのです。

どうやらこの夕方時間帯にこのテーマのドラマは当時の日本では刺激が強すぎたようです。PTAだかなんかそういうかんじのところからクレームがあったそうで、急遽打ち切りとすることにしたそうです。

終了直後は再放送の予定もなかったようですが、要望が多かったのか、その後深夜に全エピソード再放送されました。でも途中で話をすっ飛ばされて見せられ作品を台無しにされたという思いは残りました。今だったらネットで炎上するでしょうね。

いま思い返しても若者に見せるのに適さなかったとはおもえないんですよね。むしろ教育的だったとおもうのです。NHKもあえて夕方枠で放送したのはそういう思いがあったからでしょう。貫いてほしかったです。

ニューヨークを舞台に男3人、女3人の6人の友だちが繰り広げるシットコム(シチュエーションコメディ)。10年間続いた大ヒット作で大好きなドラマのひとつです。

6人の中ではロスがレイチェルに片思いという関係が中心にすすみます。レイチェルはずっとロスの思いに気づかないでいるけどついにふたりがキスするシーンはファン待望の展開でした。でもすんなりとはいかないんですけどね。

ドラマのヒットで6人は有名になり全員映画にも出演します。そのなかでも一番の出世頭はジェニファー・アニストンでしょう。仕事だけじゃなく一時期はブラッド・ピットまでも手にしました。

ただ話の前提として6人いないといけないわけです。ひとりでも降板したら成り立たない。なのでギャラも平等だったといわれています。それもシーズン後半はみなビッグになってしまったので1話ひとり100万ドル。1億ですよ!1話ですよ!いくらヒットしててもテレビでそれだけの費用がかかってはきびしいですね。

さらに後半はストーリーにやっつけ感が見られるようになります。何かしら新しい展開を見せなければいけないとおもったのか、ジョーイとレイチェルという、これまで考えられなかった展開を見せます。友だちだったのに急にくっついちゃったというのはすでにチャンドラーとモニカでやっているのでこれはいくらなんでもやりすぎでした。出演者たちも違和感があったらしいです。

そんなこんなでシーズン10で終了しました。最終回も高視聴率だったそうなので人気のうちに終わってよかったのではないでしょうか。

多くのゲスト出演

大ヒットしたおかげか、単発ものコメディという特性か、多くのゲスト出演がありました。時には変な人役だったり、時にはスター本人役だったり。

ブラッド・ピットの回はおもしろかったですね。なにせジェニファーとブラピがアツアツの時代なんですが、ドラマ中ではブラピはレイチェルのことがだいっきらいな設定。

それから同じNBCで放送されていたドラマとのコラボもありましたね。実際は役名を変えていたりするので完全なクロスオーバーではありませんが。ERやあなたにムチュー(Mad About You)など両方のファンにはとてもうれしいサプライズでした。

ベストエピソードは

シーズン6の最終回2話です。チャンドラーがモニカにプロポーズするエピソード。フレンズなのですんなりいくはずもなく誤解から遠回りするものの最後は感動的なエンディング。チャンドラーの演技は真に迫ってました。

時点はシーズン1第7話のニューヨークが停電になるエピソード。チャンドラーが美女と閉じ込められてしまい緊張してバカなことばかりしてるシーンがほほえましいです。

あれ、チャンドラーが好きなだけかも?

細かい遊び心

そういえばジョーイとチャンドラーの部屋の入り口にはホワイトボードがかかってるんですが気づくと毎回違う絵が描いてあるんですよね。これたぶん毎エピソード違うんだとおもいます。適当な落書きなので意味はなさそうなんですけどこういう細かいところに遊び心があるところも好きなところ。

役者たちも実際仲がいい(らしい)

チャンドラー役のマシュー・ペリーは入院後の痛み止め薬依存やアルコール依存に悩まされ、施設に入院もします。そのときフレンズの共演者は励まし支えたといわれています。プライベートでも仲がいいというのはドラマファンとしてはうれしいですね。

 

最初はSEX and the Cityの二番煎じかとおもったんです。主役は女性4人。SATCは未婚の女性たちの本音がおもしろいドラマだったけど、今回は既婚女性の本音のドラマかと。

たしかにそういう側面もあるんですが、色恋だけじゃなくなぜかそこにサスペンスが混ざっているブラックコメディなのです。1話目から予想外の展開で引き込まれてしまいました。

NHK BSではシーズン6を放送中。アメリカでもまだシーズンは続いていてしばらくは楽しめそうです。

昼ドラ的なハチャメチャさ

基本はコメディなので現実的にはありえない行動をとります。サスペンスなので悪人はいますが、主役たちは比較的まともな人たち。なのですが、車で近所のおばさんをひいてしまったけど黙っててそのまんまとか、近所の家に平気で忍び込んだりとか、けっこうむちゃくちゃします。そのわりに罪悪感があんまりなさそうだったり。

そんな昼ドラのようなところもありながらもやりすぎないで留まっているところがうまいです。やりすぎると昔のメルローズ・プレイスのようにほんとに昼ドラのようになってしまいます。

そして時折挟み込まれるホロリとするようなエピソード。あと脚本や編集もうまいですね。登場人物が多いのでオムニバス的にバラバラのストーリーが展開されることが多いのですが、それらを毎回ひとつのテーマで束ねます。毎度感心しながら見てます。

吹き替えが残念

NHKは吹き替え放送をしますが、主役に女優の萬田久子を起用しています。これがなかなかきついものがあります。女優さんとしては別にいいとおもうんです。でも声優というのはまた少し違った技というか能力というかが必要なのかもしれません。その他のレギュラー陣は声優が本職の方達なのでより際立っています。いまさらどうにもならないでしょうけど残念なところです。

 

おもえば海外ドラマにはまったのはビバリーヒルズ高校白書からだったかもしれません。NHK BSか地上波かでやっていたのを見てはまったものです。主人公たちが高校在学中が高校白書、高校を卒業して大学さらに社会人となったシリーズを青春白書と呼びます。が、アメリカでは一貫して「Beverly Hills, 90210」。邦題つけるときにまさか大学までやると思ってなかったんでしょうね。高校、青春通して全10シーズンのヒットシリーズとなりました。日本でも「ビバヒル」として略されるぐらい人気になりました。

ぶれるテーマ

金持ちの街ビバリーヒルズにミネソタから越してきた双子のブランドンとブレンダ。彼らを通して若者の悩みや葛藤などを描く青春ドラマというのが大筋のストーリー。ビバリーヒルズという場所柄、一見華やかでお気楽な若者に見えるけれど、ドラッグ、デートレイプ、銃、学習障害などさまざまな社会問題を抱えているという意外とまじめなドラマでした。最初の頃は。

ところが特に大学に入ってからでしょうかね。完全にテーマを見失ってしまい、ミネソタからの双子もすっかりビバリーヒルズに染まってしまいます。ただの金持ちの子供のバカ恋愛ドラマになってしまい、寝る寝ないの話が大半を占めていきます。ネタ切れだったのかもしれませんが残念です。大学から社会人になる過程でも悩むテーマはあるとおもうんですけどね。

主要キャストの降板

主役はブランドンとブレンダのミネソタツインズでした。ですがブレンダ役のシャナン・ドハティが問題児で、ゴシップをにぎわせたり共演者ともめるなどしたため、第4シーズンで降板してしまいます。物語上でもディランとブレンダ、ケリーの三角関係は大きな流れだったので痛手だったはずです。

さらに準主役級のイケメン、ディランも第6シーズンで降板。このころは大学にも顔を出さないためストーリー上もほぼ単独プレイとなっておりビバヒルの仲間たちはリアルにも別れわかれになってしまいます。

さらにさらにあろうことか残された主役のブランドンまでもが第8シーズンで去ってしまいます。演じたジェイソン・プリーストリーはブランドンのイメージがつくのが嫌だったとしていますが、8年も演じたらすでに手遅れなんじゃないのかとつっこみたくなりますね。プリーストリーは監督業に興味があったらしく、ビバヒルでも何話か監督してます。監督させてもらえるという条件から8シーズンまで残ったのかもしれません。

主役が不在となったビバヒルはやめどきを見誤ったといえますが、第9シーズンでディランを復活させることに成功します。でもやっぱり双子のいないビバヒルはビバヒルではなく、10年でようやく幕を閉じます。

吹き替えも人気に

NHKでの放送は吹き替えでした(いまも放送中のドラマはたいてい吹き替えです)。この吹き替えのセリフもまた見どころのひとつでした。ブランドンの言い回しは優等生的なイメージを出すためか妙に丁寧で。たとえば「これはこれは、みなさんおそろいで」とか。

他にも名セリフのオンパレード。

デビッドは他のメンバーよりひとつ年下なためやたらと敬語。ケリーを呼ぶときは「姉上」。ブランドンやスティーブには「先輩、どうもです」。

バレリーは「〜だわよ」。「〜だわ」でも「〜よ」でもなく。

ディランの声優小杉十郎太の口調も大げさでおもしろいです。お笑い芸人なだぎ武のモノマネはよくできてますね。友近のキャサリンは特定の誰かではなく典型的な女性のマネなのでおもしろさがちょっと下がります。

これらのヘンテコ吹き替えはビバヒルには欠かせないシロモノ。たいていの映画やドラマは字幕で見ることをおすすめしますが、これだけは別。吹き替えでこそ楽しめるドラマです。

ビバヒルからアカデミー女優へ

いまでこそテレビドラマから映画スターが生まれることも多いですが昔はテレビと映画には格の違いのようなものがありました。そんななかビバヒル出演からアカデミー賞受賞女優となったヒラリー・スワンク。そんなに長い期間ではありませんでしたがスティーブの彼女役として準レギュラー的な立場で出演していました。ビバヒル卒業後の映画ボーイズ・ドント・クライでむずかしい役を演じてオスカーを取ったあとは、ミリオンダラーベイビーなどに出演。レギュラー陣を尻目にどんどんビッグにのぼりつめています。

スピンオフ

ビバヒルから派生して大人版ビバヒル的なメルローズ・プレイスが制作されました。初回には何人かのビバヒル出演者もゲスト出演して盛り上げました。

さらにびっくりなことに最近ビバヒルの子供たち世代を描いた「新ビバリーヒルズ青春白書」なるものがNHKで放送中なんですね。ケリーやドナなどがゲスト出演してるらしいです。まったく見てませんが。

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