アバター 3D
初めて3D映画を見ようと思えたのがアバター。これまでもアニメーションの3Dはあったけどなんとなく予想がつくし、3Dの必然性がなさそう。
オープニングの宇宙船の中のシーンは3Dのすごさを見せつける。奥行きがふかーく見えてこれまでの映画とはまったく見え方が違う。無重力の映像もあらゆる角度から見えるのでリアルさがまったく違う。
と3Dに驚きながら入るのだけど、しばらくすると意識しなくなる。よくありがちな飛び出す絵本のような3Dの使い方をしていない。目の前にボールが飛んでくるとか、遊園地のアトラクションにあるようなやつではないのがいい。あくまでも映画を撮ろうとしてる、そのうちの一つの演出として使ってるのはさすが。(その点予告編で流れていたティム・バートンとジョニー・デップの3D映画はだめそうなかんじ)
以下ネタバレあり。
以下ネタバレあり。
さて、3Dはいいんだけど、ストーリーはありきたり。設定は今風だけどそんなに新しい発想ではないし(マトリックスとたいして変わらない)、話の流れはダンス・ウィズ・ウルブス。ナヴィ族もなぜかインディアンっぽい。
世界観はナウシカやラピュタに似てる。アメリカでは受けるのかもしれないけど日本人にはなじみがありすぎるんじゃないかね。宮崎駿監督には次回作3Dで作ってほしい。空飛ぶやつで。
しかしこのストーリーで各映画賞作品賞にノミネートされているのは信じがたい。たしかにこれからの映画を変える作品になるかもしれない。ターミネーターもエイリアンもそうだった。でもあくまでもそれは技術だったり演出方法だったりのことで、映画作品はやっぱり脚本だろうに。この作品2Dだったらどうなんだ、というのをよく考えて、アカデミー賞作品賞からはぜひ外してほしいもんだ。
まあ3Dは楽しめたから70点ぐらいあげてもいいかな。