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映画「亡国のイージス」

15 July, 2006 (03:09) | movie | By: akhy

映画「亡国のイージス」を見た。小説を読んでいたのでまあ普通に映画化したらむずかしいだろうとは予想していたが、予想以上につまらなかった。

小説があれだけ盛りだくさんなので、それを2時間ちょっとにまとめあげるのはどう考えてもむずかしい。そういう場合映画ではばっさりと小説のエピソードをカットしたりして、映画としてのベストの解を求める。なのにこの作品はすごくがんばって小説に忠実にしようとした。だから失敗している。

小説や映画のパンフレットを事前に読んでいないかぎり、ストーリーがまったく理解できないのではないかね。GUSOHって何?とかダイスって何?とか。そういう説明がいっさいなく、あっという間にどんでん返しが起こったりと緊迫感も何もない。とにかく急いでストーリーをこなしているだけ。キャラクターの裏にひそむサブストーリーがまったく見えない中で表に見えるところだけやるものだから、観客はついていけない。

心配していたキャスティングはもっとひどかった。真田広之はまだ演技ができるから役柄と合っていないとはいえまあいい。如月役の若手は写真を見たときはよさそうだったけど演技を見ると迫力がない。触れることも躊躇するような緊張感がないと。

忠実に小説を追おうとしてるくせに、最後の最後でストーリーを変えているのがもっとも許せない。一番重要なところでオチを変えて、すごく軽い話にしてしまっている。この話全体の訴えたいポイントがずれてしまっているようにおもう。

エンターテイメントに徹するなら大胆にストーリーを変えてでも、テンポのいいアクション物にするべきだったし、観客に国家のあり方を考えさせるくらい重厚な物語にするのであれば、よけいな派手なシーンは排除すべきだった。どっちつかずになったためにただの駄作になってしまった。

トム・クランシー作品やジョン・グリシャム作品の映画化では大胆にストーリーを変えてでも楽しめる作品を作ってきた。ハリウッドの力を再認識させられた。

亡国のイージス

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