ウォーク・ザ・ライン
2年ぐらい前に亡くなった歌手ジョニー・キャッシュの伝記映画。主演はホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン。ゴールデングローブ賞やアカデミー賞を獲得した。
ジョニー・キャッシュはアメリカでは相当人気のあるミュージシャンだけど日本ではあまりなじみがない。名前は知っていたけれどどういう人生だったかはこの映画をみて始めて知った。
ドラッグにおぼれ泥酔した状態でステージに上り、歌の最中に倒れてしまうシーンのホアキンの鬼気迫る演技がすごい。ホアキンはやっぱりこういう演技がよく似合う。実の兄リバーをドラッグで亡くしているということを考えるとああいう演技をできるのはすごい。
R.ウィザースプーンもジョニーとジューンの最初のデュエットシーンがよかった。歌いたくないけれど客の手前笑顔を見せないといけないという微妙な表情が実にいい。
全体としてははとくに過剰な演出もせずごくふつう。でも主演のふたりの演技とシーンごとに演奏されるキャッシュの音楽(吹き替えではなくホアキンが歌っているらしい)が力強いのでいい映画に仕上がっている。特に刑務所のライブでの曲は歌詞が最高だった。CD買ってもいいな。
ただ兄の死や父親との確執といった問題はあれど、ドラッグに逃げる姿はどうしても同情できない。彼を救ったジューンの愛情は心に響くけれど、ジョニーはぜんぜん成長していない。ジョニー自身が本当に立ち直らなければドラッグ依存からは抜け出せないとおもうのだけど。映画では美談として終わっているけれど、ほんとのところあのあとどうだったのだろう。
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