最も過大評価されている映画
映画雑誌Premiereの9月号でThe 20 Most Overrated Movies Of All Time? という特集があった。つまり「最も過大評価されている映画20本」ということ。特にランキング形式になっているわけではないので順番を変えて掲載。
2001年宇宙の旅 (1968)
2001年宇宙の旅はこの特集に一番合っている映画かもしれない。初めてみたときはまったく意味がわからず、2回目に見たときも冒頭の猿の時代の長さに耐えられずなかなか理解できなかった。
ビューティフル・マインド (2001)
ビューティフル・マインドは監督、主演などアカデミー賞を独占したがこの映画もリストアップされるべくしてされたというべきか。ゲーム理論の権威ジョン・ナッシュの半生をわかりやすく描いたが、反面陰の部分を描かずあくまでもハリウッド的に美談として描いているという批判が絶えない。
アメリカン・ビューティー (1999)
これもアカデミー賞受賞作、アメリカン・ビューティ。個人的にはけっこう好きだったがあまりにシニカルで1度しか見ていない。なんというか後味の悪い映画だった記憶がある。
シカゴ (2002)
これもアカデミー賞受賞のシカゴ。だがなんとなくダメっぽい予感がして未見。この年はアメリカの作品がこれ1本で、9.11テロの後だったこともあり、アメリカ万歳といったムードがあったように思う。
イージー・ライダー (1969)
音楽だけでのりのりになるイージー・ライダー。これはoverratedではないだろうとおもうのだが見る人の世代や境遇によるのかもしれない。何の意味もなく撃たれるシーンなど理解できないという声もよく聞かれる。
ファンタジア (1940)
見なきゃいけないとおもいつつ見ていないファンタジア。日本と戦争しているときにこんな映画を撮るなんて勝てるわけがない、という話でよく話題に上がる。
フォレスト・ガンプ 一期一会 (1994)
トム・ハンクス主演のファンタジー、フォレスト・ガンプ。これはoverratedではないでしょう。
フィールド・オブ・ドリームス (1989)
ケビン・コスナー主演の野球映画。最初はミステリアス、その後家族愛、そして夢のある暖かいエンディングととても人気が高い。
風と共に去りぬ (1939)
いわずとしれた超名作。でも原作のファンには物足りないらしい。あれだけ長い物語を3時間におさめるのはどうやっても無理なわけだが。個人的には全然響かなかったが女性のための映画だとおもう。
グッド・ウィル・ハンティング (1997)
マット・デイモンとベン・アフレックの共同脚本。才能があるのに活かそうとしない若者が過去のトラウマを乗り越え大人になる物語。時間をかけて書かれた脚本だけにセリフがいい。エンディングも実にしゃれている。旅立ちのあとはあえて描かず語らず。これも評価に値する映画だとおもう。
チョコレート (2001)
原題はMonster’s Ball。アメリカ南部にいまだに残る人種差別。不幸が重なった女性がどん底から這い上がる姿を描いた作品。ハル・ベリーが普通の女性に見えながらも芯の強いところを表現し、黒人女優として初めてアカデミー賞主演女優賞を受賞した。いい映画だがチョコレートという題名のわりにはまったく甘さがないので万人向けではないか。
ミスティック・リバー (2003)
クリント・イーストウッド監督作。最近のイーストウッド作品はヘビーなものが多いがその中でもダントツに重い。まったくエンターテイメントしてなくて、見るとつらくなりそうなので一度しか見ていないがいつまでも忘れられない作品。イーストウッド作品だったら「許されざる者」はoverratedだとおもう。
An American in Paris (1951)
Chariots of Fire (1981)
The Wizard of Oz (1939)
Jules and Jim (1962)
Moonstruck (1987)
Nashville (1975)
The Red Shoes (1948)
Clerks (1994)
これらは未見。
Premiereは世界でもっとも読まれている映画雑誌といわれているが日本ではなぜか根付かない。昔一度休刊し数年前に復活したが、今年また休刊になってしまった。
日本では映画という文化そのものがいまひとつ根付いていないのだろうな。原因のひとつはチケットの値段が高すぎることじゃないかとおもう。気軽に会社帰りにふらっと映画を見に行けるような価格体系になってほしいものだ。