小説「亡国のイージス」
亡国のイージスを読んだ。雑誌とかではなくきちんとした小説を読むのはひさしぶり。通勤電車ではいつも寝ているし、家に帰ってきても時間がないのであまり読書をしていないが読み出すと止まらない。ブラジル対ガーナをろくに見ずに没頭してしまった。
内容はトム・クランシーの小説に似ている。が、クランシーの作品が戦争描写にフォーカスしているのに対し、亡国のイージスはより人間的な部分に力を入れて描いているようにおもう。終盤、心と心が通じ合うあたりはあまりにも美しく描きすぎていてくすぐったい。
本の中ではさまざまな事象が絡み合った複雑な事件をテーマとしている。もちろんフィクションだけど、現実にも我々が気にもとめない小さな事件が実は大きな陰謀を隠すためのものだったとかそういうことはきっとたくさんあるんだろう。政治家たちも目に見えないところで相当シビアな交渉をしたり騙しあいをしたりしているのだろう。恐ろしい恐ろしい。
映画も近々見てみたいが、キャスティングがやや不安。一番はまってなさそうなのは仙石役の真田広之。役者としては好きなほうだけど、仙石を演じるにはかっこよすぎ。もっと不器用で鈍くさいオヤジのはずなのに、スマートすぎる。ここが一番不安。逆に中井貴一は楽しみ。どう演じてるんだろう。
読書っていうのは映像を見るのとはまた違ったおもしろさがある。売れてる小説というのはふつうにおもしろい。こんどは「博士の愛した数式」でも読んでみよう。
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