旧東ドイツのドーピング裁判
少し前の記事だが、旧東ドイツ時代のドーピング問題が法廷に持ち込まれたニュース。ふたりのメダリストが、自分たちの知らないうちにステロイド剤を服用させられたとして、コーチやオリンピック委員会を訴えている。さらに約140人の元アスリートが訴える準備をしている。
10歳ぐらいのときから才能を見出され、国の英才教育プログラムに組み込まれる。コーチから疲労回復のためのビタミン剤として渡された薬を飲みつづけ、急速に能力をアップさせた。その代償として肺や肝臓を悪くしたり、バター1ブロックさえも持てないほどに筋肉が破壊されたりしている。
Duped into doping, East German sues
East German doping trial resumes
SPORTS DOPING TURNED HEIDI INTO A MAN
女性アスリートが筋肉増強剤を飲むということは肉体的に男性的になるということで、声まで低く変わってしまうらしい。肉体的にすでに男性的になりすぎてしまったためしかたなく完全な性転換手術を受けた人もいる。
ベルリンの壁が崩壊し東西ドイツは統合された。かなりスムーズにうまく統合されたとアピールしているが実際はそう簡単ではないはず。なのにこれまで旧東ドイツの暗い面はそれほど明らかにされてこなかったようにおもう。新生ドイツをアピールするためにあえておおっぴらにしなかったのかもしれない。
アメリカの人種差別問題でもそうだが、その当時当事者だった人が相応の罰を受けることなくふつうに生活しているというのはとてもおそろしい。
被害者はみな健康上の問題を抱えていてあまり長生きできないかもしれない。こういう裁判ではよく時間稼ぎをして原告側が力尽きるのを待つことがあるが、そんなことはせずに迅速に捜査して一刻も早く責任ある人に責任を取らせ、被害者に補償してあげてほしい。そうなって初めてドイツの統合が完了するのではないかとおもう。