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Blinkはなぜ成功できなかったのか

21 December, 2005 (23:11) | it | By: akhy

ソーシャル・ブックマークのdel.icio.usがYahoo!に買収されたことに対し、同じくブックマークサービスを展開していたBlink.comの創業者がなぜBlinkは失敗したのか自ら分析している。

Blinkは1999年ごろ他に先駆けてブックマークをシェアするサービスを展開し、全盛期は150万ユーザーを抱えていたという。del.icio.usが30万ユーザーしかいないのに比べて圧倒的に多い。しかしそれだけのユーザー数を持っていたにもかかわらず「ブックマークの共有」という当初のビジョンがなかなか定着せずに沈んでしまった。オンライン・ブックマークという考え方自体がはやらないのかとおもいきやそうではなく、新興サービスdel.icio.usは1000万ドル以上の価値がついた。

Blink創業者のAri氏いわく、
・デフォルトを「公開」にしなかった。ブックマークの共有が目指す姿だったのだから、デフォルトでオープンにしておくべきだった。
・フォルダー管理は最悪だった。Yahoo!ディレクトリのような階層構造を採用したが、ブックマークする時の気分であちこちに分類されたり、階層が深すぎたりして整理がつかなくなってしまった。
・使いにくかった。ブックマークを共有し他人のブックマークをみることによって新たなサイトの発見を促すつもりだったのに、ページではフォルダしか表示しなかった。最新の10サイトを表示する、とかすればよかった。
・似たようなサイトを表示する機能をつけたが、そんな複雑な機能をつけなくてもフォルダ名をキーに検索できれば十分だった。タグというアイデアもあった。
というもの。

文末で、

The Bottom Line: Getting It Right
This post wasn’t meant as a defense of Blink or my own decisions while I was there. My intent was to show that product design matters. We had more money, more users, a five year head start, and some really, really smart people working on bookmarking in 1999. The bottom line is that we simply didn’t get it right. Some simple innovations like using tags instead of folders, making public the default, building better discovery features, etc made the difference between being an also-ran and a hot acquisition target.

とまとめている。教訓としてとてもいい文章だとおもった。ネットの世界は常に同じようなことをしている競合がいるし、真似するのもたやすい。その際にどこで差が出るかというと本当にちょっとしたことだったりする。大事なのはユーザーのためを考えたあるべき姿でサービスを提供するという実にあたりまえのことなのかもしれない。

Ari氏はオンライン・ブックマークという概念が早すぎたわけではない、と謙虚に言っているが、やっぱり時代というのもあったとおもう。いまのネットユーザーはブロードバンドが大半で、常時接続があたりまえで、会社と家など複数の場所でPCを使い、SNSで実名をさらすことに抵抗を持たなくなり、RSSが情報収集のための重要な技術となったなどの要素がからまって、ソーシャル・ブックマークにとって追い風になったというのはあるとおもう。

Ari Paparo Dot Com: Getting it Right
Blink sinks, del.icio.us flies

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