古きよきF1
フジテレビ721でF1の81年、82年シーズンから16レースを選んで放送する企画F1 LEGENDSの第1回放送があった。
第1回は81年の第2戦ブラジルGP。元F1エンジニアの津川哲夫氏が推薦するレース。津川氏は後にベネトンのメカニックを務めた人で、81年シーズンにはエンサインというチームにいたそうだ。
レースは雨の中、エンサインのマシンがマクラーレンなどトップチームを抜きまくり4位でフィニッシュするというエンサインにとって会心のレース。エンサインは今でいうミナルディのようないつも最後尾を走るようなチームだがこういう番狂わせがありえた時代だと津川さんは語っていた。
自分の作ったクルマが快調に走りトップチームを追いつめたのがほんとうにうれしかったのだろう。解説中も昨日のことのようにうれしそうに話す。レースが好きなんだなあ。
そんな津川さんがレースの終盤に最近のF1について嘆いていた。エンサインとかセオドールとかそういったプライベートチームが資金のない中やりくりして世界を旅していた時代、手作りの車を走らせ夢を追い求めていた時代、そうやってF1というものを築いてきた。プライベートチームとしての誇りがあった。
やがてF1は確固たるステータスを確立し、ビッグマネーが動くビジネスとして成長していった。世界中の自動車メーカーが群がり、政治的な面も強くなった。プライベートチームは存続できなくなってしまった。いまやマクラーレンやウイリアムズでさえも存続が厳しい。
そういう時代なのかもしれないし、F1が発展してきた結果といえばそれまでなんだけど、古きよき時代を知る者としてはすごく悲しいのだろう。
津川さんの活躍ぶり
フジテレビ721特別企画 F1 LEGENDS THE BEST GP ‘81-’82 ~ノーカット版で国内初公開!~
ふとネット業界も同じような状況だと気づいた。インターネットという新しいインフラの可能性に惹かれ、夢を持った先人たち。やがて一般のユーザーに爆発的に広まるにつれ、金のにおいを感じた大企業が参入し、ネットのよさを薄れさせている。ネットを作り上げてきた人たちはこういうつもりじゃなかったのに、と悲しく思ってるんじゃないだろうか。ただ金がある者が強いというのはつまらない世界だ。